楽天証券には楽天FXという外国為替証拠金取引サービスがあります。
楽天証券は、2月2日から「楽天FX」における外国為替証拠金の信託保全を開始したと発表しました。
信託保全とは、顧客から預った資産を、取引業者の資産と区別して管理するために、信託受託者である金融機関と信託契約を締結し、顧客の資産を信託口座にて管理し、保全する仕組みのことです。
この仕組みにより、証券会社や信託先の金融機関が破綻した場合でも、信託受託者から受益者代理人を通じて、受託された資金を顧客に返還する事ができます。
楽天FXの信託受託者となるのは、三井住友銀行です。保全される資産は、顧客が楽天証券に預けた「楽天FX」の証拠金から、取引損益、評価損益を考慮した額になります。
以下、楽天証券のウェブサイトからの抜粋です。
▼楽天FXでは信託保全によってお客様の資産が安全に守られています
2009年2月2日から、楽天証券では、『楽天FX』を安心してお取引いただけるように、楽天FXに預託いただいた証拠金等は、当社の資産とは明確に区分して管理するとともに、信託保全をおこないます。
信託保全をおこなうことによって、万が一、当社が破綻した場合であっても、お客様から預託いただいた楽天FXの証拠金等を、お客様に返還することができます。
▼信託保全の仕組み
当社では、お客様から預託いただいた証拠金等を区分管理し、その資産について、信託受託者(三井住友銀行)に信託をおこないます。
当社破綻時においては、三井住友銀行から、受益者代理人(社外弁護士)を通じて、お客様に資産を安全に返還することになります。
▼信託関係について
お客様
信託における受益者となります。
楽天証券が破綻した場合は、お客様毎の資産額に応じて、信託財産の配分が受けられます。楽天証券
お客様から預託いただいた証拠金等を区分管理し、随時信託をおこないます。
※受益者代理人(A)(当社内部管理統括責任者)は、毎月、受入証拠金、および信託状況の報告を受け、日々の信託状況をチェックします。信託受託者(三井住友銀行)
信託契約にもとづき、お客様を受益者として、信託財産を管理します。受益者代理人(B)(社外弁護士)
当社破綻時においては、信託受託者(三井住友銀行)に対して受益者の権利行使等をお客様に代わっておこないます。▼信託財産について
信託保全の対象
楽天FX証拠金から取引損益、評価損益(スワップ゚ポイント含む)を考慮した額
(外貨資産については、評価日のニューヨーク市場終値レートにより評価)評価基準
毎営業日(日本の祝祭日を除く)に計算を実施し、必要な資産を確定信託設定
評価基準の翌営業日(日本の祝祭日を除く)
(信託設定実行までは、法令に定められた方法により、当社の資産と区分して管理)
ちなみに、金融庁は今年4月からFX業者に対して信託保全を義務付ける方針です。
よって、今年は、楽天FXのように信託保全を導入するFX業者が増加するものと思われます。
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