ネット証券7社の新規口座開設状況(2007年4月分)の順位表を作成しました。4月はかなりのランク変動が起こっています。
▼ネット証券8社 新規口座開設状況
順位 | 証券会社名 |
証券口座純増数 |
累計口座数 |
1↑ | SBIイー・トレード証券 | 13,434 | 1,419,331 |
2↓ | ジョインベスト証券 | 9,146 | 138,662 |
3 | 楽天証券 | 8.860 | 684,408 |
4 | マネックス証券 | 6.290 | 756,654 |
5↑ | auカブコム証券(旧カブドットコム証券) | 5,274 | 567,880 |
6↓ | 松井証券 | 4,966 | 673,039 |
7 | オリックス証券 | 2,072 | 149,396 |
1位はSBIイー・トレード証券になっています。前月2位から首位に返り咲きました。3月の増加数が18,866だったので、4月の口座開設純増数はかなり落ち込んだことになります。
2位はジョインベスト証券です。「新規口座開設をして5万円入金すると5000円がもらえるキャンペーン」を実施していますが、効果が一時的に落ち込んでいます。3月末にいったんキャンペーンの締めがあったからです。新しいキャンペーンの締切り日は2007年6月29日となっています。3月の口座純増数は22,856だったので、4月の純増数は大幅減少です。
3位は楽天証券です。前月と同じランクです。3月の口座純増数は11,248でした。ネット証券の中では比較的、純増数の下落率が低くなっています。マーケットスピードのニューバージョンを出したからかもしれません。
4位はマネックス証券です。前月と同じランクです。3月の口座純増数は9,730でした。マネックスは、3月末まで新規口座開設して3万円入金すると3000円がもらえるキャンペーンをやっていました。そのキャンペーンが終わったので口座開設数が落ちるのも当然です。4月の半ばから2000円がもらえるキャンペーンを始めましたが、この効果が出るのは5月以降となるでしょう。
5位は
auカブコム証券(旧カブドットコム証券)
です。前月6位からランクアップです。3月の純増数は6,422でした。
6位は松井証券です。前月5位からランクダウンです。3月の口座純増数は7,712でした。純増数がかなり落ち込み、カブドットコムに抜かれてしまいました。
7位はオリックス証券です。前月と同じ順位です。3月の純増数は2,473だったのですが、ネット証券全体が落ち込む中ではまずまず健闘したといえます。日経225miniの手数料が安いのが強みです。
ネット証券口座開設数を見ての感想ですが、4月は全体的に口座開設数が大幅に減りました。4月の日経平均株価は横ばいだったのですが、新興市場の株価指数が低迷したため個人投資家の株取引への意欲が衰えたものと思われます。
個別の証券会社で気になった点ですが、まずジョインベストの現金プレゼントキャンペーンの効果が落ちています。これが6月末のキャンペーン締め切りに近づくにつれて効果を取り戻すのか否かで、ジョインベスト証券の口座開設数は大幅に変わってきます。
また、昨年はネット証券四天王の一社であった松井証券のランキングが、ついに6位まで落ちたことに少々驚きを覚えました。松井証券は手数料がすごく安いわけではありませんし、サービスもマネックスやカブコムほど多彩ではないということで、中途半端な状況に陥っているのかもしれません。