さて、それでは引き続き「管理人が選ぶ2006年重大ニュース、ベスト3」の第2位を発表したいと思います。
2006年重大ニュース第2位 グレーゾーン金利廃止
グレーゾーン金利とは、利息制限法に定める上限金利は超えるものの、出資法に定める上限金利には満たない金利のことです。
刑事罰のある出資法の上限金利を年29・2%から、利息制限法の上限金利水準の年20%に引き下げ、両上限金利にはさまれたグレーゾーン金利の撤廃が今年決定しました。2009年末までにグレーゾーン金利は完全に撤廃される予定です。
このグレーゾーン金利廃止決定がなければ、2006年末の日経平均株価は18000円に達していたと思われます。
消費者金融各社は今まで顧客に最高29・2%で貸し付けができていたのですが、グレーゾーン金利が廃止されることにより最高20%でしか貸し付けできません。当然、消費者金融大手の株価は暴落しました。
さらにカード決済手数料より実はキャッシング事業で稼いでいるクレジットカード会社の株価も暴落。また、クレジットカード会社の子会社を持っている楽天や消費者金融の子会社を持っているGMOインターネットなど「隠れキャッシング関連銘柄」の株価も大幅に下落しました。
国家の政策の変化が株価を動かした事例として記憶に留めておきたいと思います。