携帯電話業界に最後発で参入したイー・モバイルという会社があります。イー・モバイルは今までデータ通信専門だったのですが、3月28日から音声通話サービスを開始すると発表しました。
新サービスは、音声通話とデータ通信をセットにした「ケータイプラン」の名称で提供されます。音声通話は月額基本料が無料、通話料金が30秒当たり18.9円課金されます。データ通信料金は月額1000円から利用したデータ容量に応じて課金され、上限額は4980円です。
▼ケータイプランの概要
サービス名 | ケータイプラン |
---|---|
データ通信料(月額) | 1000~4980円(0.042円/パケット) |
電話の月額基本料 | 無料 |
通話料金 | 国内一律18.9円/30秒 (従量制) |
ショートメッセージ料金 | 受信:無料、送信2.1円/通 |
3月25日から音声サービスが開始されることにともない、イーモバイルは東芝製「H11T」という携帯電話とHTC製「S11HT」というスマートフォンを発売します。この二つの端末はUSBでパソコンに繋ぐことができ、モデムとして利用することが可能です。イー・モバイルではデータ通信料金の中にパソコン用モデムとして利用した場合の利用料も含まれます。
つまり、ケータイプランに加入すれば「携帯電話をノートパソコンに繋いで高速のデータ通信しても定額」というわけです。と、ここまではケータイプランの長所を述べてみましたが、ケータイプランには色々と注意点もあります↓
注意点1 : 音声通話サービスだけを契約することはできない
ケータイプランは音声通話だけの契約はできません。ケータイプランにはデータ通信料金1000円(税込)が含まれています。というわけで、待ち受け専門電話にしても請求金額が0円になることはありません。
注意点2 : ドコモの電波を借りている地域での電話料金やデータ通信料は高い
上の表に書いた料金は、イー・モバイルの自社サービスエリア内で使用した場合の料金です。イー・モバイルは自社サービスエリアがまだ狭いので、サービスエリア外ではドコモの電波を借りて営業します。ドコモの電波を利用する地域では、東芝製携帯「H11T」を使うときの料金体系が下記のようになります↓
▼ローミング(ドコモの電波利用)の場合の料金
サービス | 料金 |
---|---|
ローミング | 月額105円 |
通話 | 22.05円/30秒 (従量制) |
パケット通信 | 0.0735円/パケット (従量制) |
ショートメッセージ料金 | 配信通知なし:5.25円/通、配信通知あり:7.35円/通 |
▼2008年3月末時点での国内ローミング対応エリア
【北海道】
札幌近郊を除く道内
【東北地方】
青森県、秋田県、岩手県、山形県、福島県
【中部地方】
長野県、富山県、石川県、福井県
【中国・四国地方】
鳥取県、島根県、岡山県、山口県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県
【九州・沖縄地方】
大分県、宮崎県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、沖縄県
というわけで、イー・モバイルのサービス提供エリア
内に住んでいて、ノートパソコンでモバイル株取引をしたい人には、ケータイプランは魅力的なサービスでしょう。データ通信が定額になるので。
しかし、イーモバイルのエリア外に住んでいる人にとっては、データ通信料金が従量制(使った分だけ課金)なので、株取引に使うには厳しい状況です。
▼関連情報 イーモバイル社ウェブサイト
電話サービス開始とともに、国内ローミング開始 電話や従量制データ通信が全国で利用可能に
イー・モバイル初の携帯電話機
「S11HT (EMONSTER)」(イーモンスター)、「H11T」 2機種が登場
~2008年3月1日より予約受付開始~