7月9日、FX(外国為替証拠金取引)会社大手のマネーパートナーズが業績の上方修正を発表しました。
今年は円安を背景に、個人投資家の中でFXがブームになっています。
円安 → 外貨を買うと儲かりやすい → FXをやる個人投資家が増える → FX業者が儲かる
↑という構図がまずあります。また、マネーパートナーズは自己売買部門で為替のトレーディングを行っており、そこでも利益を上げています。
今日は、営業収益に占める外国為替関連の売上が30%を越える会社をピックアップしてみました↓
FX関連銘柄
会社名 | 会社概要 |
マネーパートナーズ 【ヘラクレス:8732】 |
外国為替の証拠金取引を扱うオンライン専門業者。 2006年12月期の営業収益構成比は受取手数料(外国為替証拠金取引事業)16.1%、外国為替取引損益83.9% |
トレイダーズホールディングス 【ヘラクレス:8704】 |
外国為替証拠金取引と日経225先物・オプション取引を扱うオンライン専業の証券会社。 2007年3月期の営業収益構成比 : 証券取引44、外国為替取引44、システム販売等13 |
ひまわりホールディングス 【JASDAQ:8738】 |
外国為替証拠金取引、株取引、日経225先物・オプション取引、商品先物取引を扱う証券会社。 2007年3月期の営業収益構成比 : 商品先物取引36、外国為替取引49、証券取引15 |
昨年、この3社の中で一番利益を上げたのはマネーパートナーズです。
営業収益(普通の会社でいうところの売上高)は、ひまわりホールディングスやトレイダーズホールディングスの方が大きくなっています。しかし、ひまわりホールディングスは、FXで利益を出したものの商品先物取引で大赤字を出し、会社全体でも赤字になりました。
トレイダーズホールディングスは、日経225先物取引やFXでは利益を出したものの、システム販売事業で赤字を出し、会社全体の利益ではマネーパートナーズに及びませんでした。
今期も不採算事業のないマネーパートナーズが一番利益率が高くなりそうです。ただ、利益率の高い会社ですので、すでに市場からの評価は高くPERも高めになっています。
マネーパートナーズが本日発表した2007年12月期の予想純利益は19億3千万円となっています。マネーパートナーズの発行済株式数105,000株ですから、一株利益の計算式は下記のようになります。
EPS(一株利益)=193,000,000÷105,000=18380円
「予想PER=株価÷一株利益」ですから、マネーパートナーズの予想PERは、本日の終値504,000円で計算すると、下記のようになります。
予想PER=504,000÷18,380=27倍