11月11日から、東京証券取引所と大阪証券取引所が「空売りをした指定有価証券にかかる残高情報」の公開を開始しました。
下記リンク先を見れば、(大口に限定されますが)誰がどの銘柄を空売りしているかが把握できます。
「空売り残高情報」はこれらのページにあるzipファイルを解凍すると、PDF形式で見ることができます。
zipを解凍するのが多少面倒ですが、どの大手証券会社がどの個別銘柄を大幅に空売りしているのか判るので、なかなか興味深い情報です。
証券会社からしてみれば「空売り残高情報」の報告をしなくてはならなくなったことを面倒に思っていることでしょう。報告書作成に手間がかかる上に、空売り残高情報の報告制度があるうちは「投資レポートで高い目標株価を掲げた裏で、空売りのポジションを仕込む」といった個人投資家をはめこむ策が実施しにくくなります。
ただ、「空売り残高情報の報告制度」は政府の株価対策の一環として始まったので、日経平均株価が上昇すれば、制度自体がなくなるかもしれません。今後の成行に注目してきたいと思います。
▼参考記事
「空売り規制」は株価回復機能を奪う大愚策・・・ダイヤモンド・オンライン