7月24日、製造装置メーカーアルバック 【東証1部:6728】の株価が前日比+500 (+11.44%)の終値4,870円と急騰しました。ストップ高です。
野村證券が太陽電池事業に着目してアルバックの成長性に期待しレーティングを「2」→「1」に格上げしたからです。野村証券はレポートで、アルバックはシリコンの使用量が多結晶法の100分の1で済む薄膜法太陽電池製造装置を生産していることに注目しています。
また、野村證券のレポートでは下記のような指摘もありました。
シリコンの供給不足に対応してシリコンメーカーが積極的に能力増強投資を進めていることから「シリコン加工に強みを持つ企業が恩恵を享受しよう」とも。石井表記はシリコンのインゴットのスライシングを受託加工している。
東京製綱は、インゴットをスライスする機械やワイヤーを手掛ける。「装置と消耗品を両方手掛けることで相乗効果も期待できる」(同社広報担当)としており、太陽電池関連を今後の成長分野として位置付けている。
石井表記はシリコン関連銘柄であり、東京製綱は太陽光発電関連銘柄であるということですね。野村証券のレポートを受け、石井表記と東京製綱の株価も急騰しました↓
会社名 | 株価 前日比 | 株価 7月24日の終値 |
石井表記 【東証2部:6336】 | +160 (+7.29%) | 2,355円 |
東京製綱 【東証1部:5981】 | +20 (+8.81%) | 247円 |
野村證券のレポートの影響力はあなどれませんね。
参考記事
東京綱が出来高1000万株突破、アルバックの急騰で太陽電池関連として注目 株式新聞社 2007年7月24日
太陽電池に新興企業続々、インド・台湾・欧州など――メーカーが技術・ノウハウ供与。(2007/07/20) 日経産業新聞
アルバックなど製造装置大手、液晶パネルから太陽電池シフト 日経新聞 2007年7月9日