以下、朝日新聞の記事です。
「楽天の出店規約は違法」 公取委に元出店者が申告
インターネット商店街最大手「楽天市場」を運営する楽天(東京都港区、三木谷浩史社長)が、出店規約を一方的に変更することは、独占禁止法違反(優越的地位の乱用など)の疑いがあるとして、大阪市内の元出店者が、公正取引委員会に調査を求める申告書を出した。社長は「楽天の強引な手法で多くの出店者が多大な営業努力を強いられている」と話している。
申告したのは大阪市内のせっけん会社「生活と科学社」の猪ノ口幹雄社長(62)。
申告書によると、楽天の出店規約には「予告なく契約内容を変更することができる」との規定があり、楽天が変更内容を通知した後も出店を継続した場合は、新しい規約を承認したとみなすことになっているという。
猪ノ口社長は00年、楽天市場にせっけんなどを販売する店舗を開設。当初必要だったのは年間約60万円の出店料だけだった。しかし、02年4月に規約が変わり、売上高に応じて課金される制度が導入された。その結果、今年6月までの1年間では約920万円まで負担が増えていたという。
ついに公に楽天市場に反旗を翻す会社が出てきたかという感じですね。私は、楽天市場に出店している店舗の従業員として働いたことがあるので、猪ノ口氏の憤りは理解できます。
楽天が店舗側に契約内容の変更を求めてくるときは常に一方的でしたね。事前のすり合わせなど、ほとんどないです。「規約変わりますので、従って下さい」という感じで、気に入らなければ退店すればいいというのが楽天側の正直なところでしょう。
ここまでは、店舗側の立場からの感想でした。
投資家の立場として重要なのは、三木谷社長の強引さにも関わらず、楽天市場の店舗数は右肩上がりであるということです。
楽天市場は、当初は出店料だけが稼ぎだったわけですが、2002年より店舗の売上の中からマージンを取るようになりました。ここから楽天市場事業は劇的に利益率のよい商売へと変貌をとげます。
楽天市場に出店している企業の中で、その手数料の高さに不満を抱いている会社は多数あると思われます。その一方、「楽天市場ブランド」を求めて出店を決める会社は後を絶ちません。トータルでは、退店した店舗より新規で出店する店舗が上回っている状況です。
Eコマース先進国でも成功の例がない「ショッピングモール事業」を高収益体質で運営している三木谷氏の事業運営の手腕は評価できます。
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