第一中央汽船、民事再生法申請(倒産)で上場廃止

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2015年9月29日、海運業を営む第一中央汽船【東証1部:9132】が、
東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同地裁に受理されました。

いわゆる倒産です。

負債は同時に倒産した子会社の「STAR BULK CARRIER CO.,S.A.」と合わせて、約1764億となっています。ただし、今後の民事再生手続きにおいて増加する可能性があります。詳細はこちら

これを受け、東京証券取引所は、第一中央汽船株を2015年10月30日付で上場廃止にすると発表しました。

以下、企業信用調査で有名な帝国データバンクのウェブサイトからの抜粋です。

海運業者としては過去2番目の大型倒産
負債総額は今年最大、東証1部上場

第一中央汽船株式会社など2社
民事再生法の適用を申請
負債1764億6700万円

TDB企業コード:985402836
「東京」 第一中央汽船(株)(資本金289億5841万150円、中央区新富2-14-4、代表藥師寺正和氏ほか1名、従業員154名)は、9月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 

 ~~中略~~

 そうしたなか、市況の悪化により2015年3月期は年収入高約1237億9000万円に対し、当期純損失約26億6000万円を計上。4期連続の最終赤字となるなか、運航隻数は172隻に増加するなど、過年度の設備投資負担が経営を圧迫、ここに来て民事再生法による再建を目指すこととなった。

 また、当社100%子会社のSTAR BULK CARRIER CO.,S.A.(パナマ共和国)も同日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

さて、私は上場企業が倒産すると、必ず会社四季報を見ることにしています。「会社四季報で倒産した企業のページを見ること」を何度も繰り返していくうちに、どういった財務内容の企業が危ないのか感覚的に分かってくるからです。

四季報で第一中央汽船の「2015年3月期の第2四半期決算」を見るに、第一中央汽船は総資産が1072億円あります。自己資本は91億円となっています。自己資本比率は8.5%となっています。自己資本比率が10%を切っているのは、かなりよくありません。

銀行などの金融業なら10%を切っているのはいたしかたないですが、海運業で10%未満になっているのはかなり厳しいという印象です。自己資本比率の数値を見た時点で、すでに第一中央汽船株には暗雲が漂っています。

有利子負債は788億円となっており、総資産に対して、この有利子負債はかなり大きな数字となっています。

また、利益剰余金は-131億円となっています。利益剰余金がマイナスになっているのは倒産する企業にありがちです。

また、四季報に載っている2015年3月期の本決算でのキャッシュフローの数字は、下記のようになっています。

第一中央汽船のキャッシュフロー
-48億円
+182億円
-137億円

営業キッシュフローはマイナス48億円となっており、これもよくない数字です。ただ、第一中央汽船は売上が多いので、この営業キャッシュフローは圧倒的に悪い数字という程でもありません。

どちらかというと、四季報で確認できるだけでも、2013年3月期から2015年3月期までずっと赤字決算を続けており、こちらの方が重大事でしょう。3期連続で赤字になっていれば「倒産してもやむなし」というところです。

また、四季報には会社ごとに、企業の解説記事が載っています。2015年9月に発売された四季報には、第一中央汽船について下記のような解説記事が載っていました。

~~~

【大赤字】バラ積み船市況は大型船底入れでも中小型船低迷痛い。国内船主に借船料減額(年96億円)要請し下期改善図るが前号比営業赤字拡大。訴訟損失引当戻入特益等剥落、期末竣工の中型船減損で最終赤字増。

【資金繰り】設備借入金で財務制限条項に抵触だが金融機関に取引継続要請。東電と輸送契約していた石炭船に続き資産や事業売却でスリム化急ぐ。継続前提に疑義注記。

~~~

四季報で【大赤字】という見出しがついている会社は経営が芳しくないことが多いです。

また、四季報だけでなく、第一中央汽船が発表した平成28年3月期 第1四半期決算短信にも記載があるのですが、第一中央汽船には継続企業の前提に関する重要な疑義が付いていました。

やはり、「継続企業の前提に関する重要な疑義」が付いている銘柄は、買わない方が無難でしょう。

日頃から、四季報に載っている企業解説記事や、第一中央汽船発表の四半期決算短信に目を通していた個人投資家は、今回の第一中央汽船の倒産を避けることができたでしょう。

なお、2015年度の上場企業の倒産は、下記のようになっています。 

▼2015年度 倒産上場企業の一覧

会社名 証券取引所と証券コード 倒産の形態 倒産時の負債 倒産の日付
(2015年)
上場廃止日
(2015年)
スカイマーク 東証1部:9204 民事再生 約710億8800万円 1月28日 3月1日
江守グループホールディングス 東証1部:9963 民事再生 約711億円 4月30日 5月31日
第一中央汽船 東証1部:9132 民事再生 子会社と合わせて約1764億 9月29日 10月30日

なお、2015年の上場企業倒産は、スカイマーク、江守グループホールディングスに続いて、第一中央汽船が3社目となっています。

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