クロス取引とは (株式用語解説)

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  • クロス取引 [読み:くろすとりひき] [英語名 : Cross Trade]

祐作:先輩、クロス取引ってなんですか?

兜:ふむ、株式投資におけるクロス取引とは、ある銘柄について、「同一株数で同一値段の買い注文と売り注文を同時に発注し、約定させること」だな。

祐作:それって、なんのためにやるんですか?

兜:証券会社が大口の注文を執行するため、立会時間外に行うことが多いな。あと、個人投資家の株主優待狙いとか。

祐作:株主優待狙いですか?

兜:例えば、個人投資家がA銘柄の株主優待を欲しいと思った場合、A銘柄を現物買いして、同時に同じ数だけA銘柄に信用取引空売りを入れるんだ。そうすると株価の変動に煩わされることなく株主優待が手に入る。

祐作:それはいいですね。

兜:でも、逆日歩が発生して損することもあるんだけどな。

祐作:あら、そんな弱点があるんですか。

兜:そう、だからこの技を使うなら、逆日歩が発生することのない一般信用取引(無期限信用取引)を使った方がいいよ。

祐作:他にクロス取引のメリットはありますか?

兜:個人投資家なら株式の譲渡益の節税に使えることがあるな。

例えば、20万円で買ったA銘柄を30万円で売った場合、売買利益が出ているので税金がかかる。このとき、20万円で買ったが10万円に値が下がっているB銘柄を持っていれば節税ができる。

祐作: どうするんですか?

兜:そのB銘柄をいったん売って損失を確定させた後、同じ数だけB銘柄を買い戻すんだ。これもクロス取引の一種だ。 A銘柄で10万円の利益が出たが、B銘柄で10万円の損失を確定させたので、その年は税金がかからないことになる。 そして、B銘柄の保有を続けることが可能だ。

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