アゼル、破産手続き開始で上場廃止

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3月30日、マンション分譲・建築請負のアゼル 【東証1部:1872】が、東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けたと発表しました。

負債は約442億円です。

これを受け、東証はアゼル株を4月14日付で上場廃止にすると発表しました。

(民事再生法や会社更生法を申請した場合の倒産だと、倒産から上場廃止になるのに1ヶ月程度の期間があります。破産の場合、破産から2週間程度で上場廃止になります。)

以下、帝国データバンクのウェブサイトからの抜粋です。

マンション分譲、建築請負
東証1部上場
株式会社アゼル
破産手続き開始決定受ける
負債442億円

TDB企業コード:985414363

「東京」 東証1部上場の(株)アゼル(資本金150億円、大田区西蒲田8-23-1、代表古江正氏ほか1名、従業員145名)は、3月30日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

~~~中略~~~

 しかし、競合の激化、不動産価格高騰の影響から用地仕入れが困難となり一部プロジェクトが停滞するなどしたことで、2005年3月期の年売上高は約282億2700万円にダウン。

近時においては、不動産有効活用を目的とした収益物件の購入や転売、仲介など業務拡大を目指したことで売上高は400億円台を回復していた。

 しかし、昨今の不動産業界を取り巻く環境の厳しさから当社の業績も再び落ち込み、2008年3月期は年売上高約328億9600万円に対し、約38億6300万円の最終赤字を余儀なくされていた。

昨年6月には、プロスペクトグループから代表ほか役員の派遣を受けるなどして再建を目指したが、昨年9月のリーマンショック以降は金融機関からの資金調達はさらに厳しさを増していた。

このため、固定資産の売却を計画的に進めていたが、3月に入って第三者割当増資の中止とともに、今月の決済を予定していた売却案件において譲渡先からの入金がなされない事態となったことで資金繰りの目処が立たなくなり事業継続を断念、今回の措置となった。

さて、私は上場企業が倒産すると、必ず会社四季報を見ることにしています。「会社四季報で倒産した企業のページを見ること」を何回も繰り返していくうちに、どういった財務内容の企業が危ないのか感覚的に判ってくるからです。

四季報でアゼルの2008年3月期の決算を見るに、アゼルは総資産552億円に対して、自己資本(株主持分)がわずか63億円しかありません。有利子負債は440億円と巨大です。利益剰余金は-88億円と、大幅にマイナスになっています。

また、営業キャッシュフローは79億円のマイナスですし、純利益は34億円の赤字とまるでいいところがありません。しかも、営業キャッシュフローは前年の2007年3月期も27億円の赤字になっていました。

財務が悪いので当然といえば当然ですが、継続企業の前提に関する重要な疑義が付いています。

アゼルは2008年3月期の決算が出た時点ですでに、典型的な「買ってはいけない銘柄」になっていたといえるでしょう。

なお、今年倒産した上場企業は、下記の14社です。

▼2009年度 倒産上場企業の一覧

会社名 証券取引所と証券コード 倒産の形態 倒産時の負債 倒産の日付 (2009年) 上場廃止日 (2009年)
東新住建 ジャスダック:1754 民事再生 430億円 1月9日 2月10日
クリード 東証1部:8888 会社更生 650億円 1月9日 2月10日
エス・イー・エス ジャスダック:6290 民事再生 142億円 1月16日 2月17日
サイバーファーム ヘラクレス:2377 破産 79億円 1月30日 2月17日
中道機械 (なかみちきかい) 札証:8094 民事再生 76億円 2月5日 3月6日
日本綜合地所 東証1部:8878 会社更生 1975億円 2月5日 3月6日
ニチモ 東証1部:8839 民事再生 757億円 2月13日 3月14日
小杉産業 東証2部:8146 破産 97億円 2月16日 3月3日
あおみ建設 東証1部:1889 会社更生 396億円 2月19日 3月20日
SFCG 東証1部:8597 民事再生 3380億円 2月23日 3月24日
トミヤアパレル 大証2部:8067 会社更生 156億円 2月26日 3月27日
パシフィックホールディングス 東証1部:8902 会社更生 1636億円 3月10日 4月11日
エスグラントコーポレーション 名証セントレックス:8943 民事再生 191億円 3月12日 4月13日
アゼル ※ 東証1部:1872 破産 442億円 3月30日 4月14日

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