11月26日、建設業者オリエンタル白石 【東証1部:1786】が、東京地裁へ会社更生法の適用を申請し受理されたと発表しました。
いわゆる倒産です。負債は約605億円です。
以下、帝国データバンクのウェブサイトからの抜粋です。
土木、建築工事
東証1部上場、上場企業の倒産は今年30社目で戦後最多
オリエンタル白石株式会社
会社更生法の適用を申請
負債605億円「東京」オリエンタル白石(株)(資本金30億円、東京都千代田区平河町2-1-1、代表加賀屋正之氏ほか3名、従業員1355名)は、11月26日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請した。
申請代理人は佐藤順哉弁護士(東京都千代田区内幸町2-2-2、電話03-3508-0721)ほか。
当社は、1952年(昭和27年)10月にオリエンタルコンクリート(株)の商号で鋼弦コンクリート製品の製造販売と、その建設工事を目的に設立。同年、日本で初めて鉄道路線用PC枕木を製造するなどの実績を有している。90年4月にオリエンタル建設(株)に商号変更し、95年4月に東証2部へ、96年9月に東証1部へ上場。特に新幹線や高速道路の橋梁建設では定評があり、公共工事を主体に受注し、97年3月期の年売上高は約900億8600万円を計上していた。その後、公共工事の減少により受注不振に陥っていたことで2007年10月に東証2部上場の(株)白石を合併していた。
〜〜〜中略〜〜〜
両社の合併により、保有するコンクリート橋梁の技術を統合し受注確保を図り、年売上高1000億円を計画していたが、受注時期の遅れや工事着工の遅れなどもあり、2008年3月期の年売上高は約858億9100万円にとどまっていた。原材料価格の高騰のほか、経費削減も計画の削減幅までに至らず、また支払い金利の増加から約64億300万円の経常赤字を計上、減損損失や特別退職金など特別損失の計上から約97億9300万円の最終赤字となっていた。
今期に入ってからも人員削減、事業拠点の統廃合、選別受注の徹底など立て直しに努めていたが、資金調達も困難となり11月末の資金繰りの目処が立たなくなったことで今回の措置となった。
さて、私は上場企業が倒産すると、必ず会社四季報を見ることにしています。「会社四季報で倒産した企業のページを見ること」を何回も繰り返していくうちに、どういった財務内容の企業が危ないのか感覚的に判ってくるからです。
四季報で2008年3月期の決算を見るに、オリエンタル白石は総資産969億円に対して、自己資本(株主持分)が153億円しかない点が目に付きます。また、営業キャッシュフローが47億円のマイナスとなっています。
しかし、有利子負債は159億円しかありませんし、営業キッシュフローの47億円のマイナスも売上高が895億円あったことを考慮するとそれ程危険な数値とは思えません。
最近、倒産したダイナシティやディックスクロキなど他の不動産関連企業は、倒産して当然と思える財務状況になっていましたが、オリエンタル白石の財務状況はそれらの会社に比べればずいぶんマシなものです。オリエンタル白石の倒産を事前に予測するのは、なかなか難しかったと思われます。
今年は、金融不安の影響で銀行が不動産関連企業の財務に厳しい目を向けているので、財務状況がムチャクチャ悪くなくても倒産する企業が出てきています。
なお、今年倒産した上場企業は、下記の30社です。年間の上場企業の倒産数では戦後最多であった2002年の29件を抜き、最多となりました。
- グレース ※
- レイコフ ※
- ニイウスコー
- アリサカ
- トスコ
- スルガコーポレーション ※
- 真柄建設 ※
- エー・エス・アイ(株) (旧・(株)アスキーソリューションズ
- キョーエイ産業 ※
- ゼファー ※
- 三平建設※
- アーバンコーポレーション※
- 創建ホームズ※
- トランスデジタル
- Human21※
- リプラス※
- ジェネシス・テクノロジー
- シーズクリエイト※
- プロデュース
- ランドコム※
- エルクリエイト※
- 新井組※
- ニューシティ・レジデンス投資法人※
- 富士バイオメディックス
- 井上工業※
- 山崎建設※
- ノエル※
- ダイナシティ※
- ディックスクロキ※
- オリエンタル白石
※をつけた会社は不動産関連企業or建設関連企業です。
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