2008年3月1日から日本国内のタバコの自動販売機に対して成人識別ICカード「タスポ」の導入が開始されたのは、みなさんご存知かと思います。
3月から順次導入されている「タスポ対応成人識別たばこ自動販売機」でタバコを購入するには、タスポカードによる成人識別が必要となっています。
タスポカード発行のための申込み手続きは、通常、たばこ店の店頭等に置かれた申込書に必要事項を記入し、運転免許証・各種健康保険証などの身分証のコピーと顔写真を添えて、タスポ運営センターに郵送しなければなりません。
このタスポカード発行の手続きをまだ行っていない喫煙者は、taspo対応の自動販売機でタバコを購入することができません。そのため、コンビニにタバコを買いに行く人がタスポ導入前より増加しました。
コンビニ各社はタバコ自体の売上が増えたのはもちろん、タバコを買いにきた顧客がほかの商品も買っていき店全体の売上が増える「タスポ特需」が発生しました。
タスポが導入され始めて丸4ケ月たちましたが、コンビニ各社の株価は上昇しています↓
▼コンビニ関連銘柄の値動き
| 会社名 | 2008年2月29日の株価終値 | 08年6月30日の終値 | 備考 |
| ローソン 【東証1部:2651】 | 4,000円 | 5,170円 | 三菱商事傘下でコンビニ2位。全国展開。100円均一や健康志向など新業態展開に積極的 |
| ファミリーマート 【東証1部:8028】 | 3,090円 | 4,340円 | 伊藤忠系のコンビニで業界3位。全国に店舗。首都圏に強み。アジアはじめ海外にも積極展開 |
| サークルKサンクス 【東証1部:3337】 | 1,572円 | 1,866円 | ユニー系コンビニチェーン。業界4位。サークルK、サンクスの2ブランドを展開 |
| セブン&アイ・ホールディングス 【東証1部:3382】 | 2,630円 | 3,030円 | 国内最大の流通コングロマリット。セブン‐イレブンとイトーヨーカドーを核に7つの事業領域。純粋持株会社 |
| セブン銀行 【JASDAQ:8410】 | 174,000円 | 235,000円 | セブン‐イレブン店舗中心に国内最多のATM設置数をほこる。提携金融機関の顧客にサービス提供 |
| 日経平均株価 | 13,603円 | 13,481円 | 日経平均株価とは、東京証券取引所第一部に上場する約1700銘柄の株式のうち225銘柄を対象として算出する株価指数。日経225とも呼ばれる。 |
2008年2月29日から6月末にかけて、日経平均株価は下がりましたが、主要なコンビニ株の株価は上がりました。タスポ導入の影響が株価にも反映されています。
ただ、セブン&アイ・ホールディングスは、傘下にセブンイレブンだけでなくイトーヨーカ堂という総合スーパーを抱えているので、タスポの影響は薄くなっています。ローソンやファミマの方がタスポ導入の影響が色濃く表れています。
それにしても、毎年、政府の政策で株価が左右される業界が出てきますね。
- 2006年・・・道路交通法が改正により6月1日から違法駐車の取り締まりが強化され、一時的に駐車場関連銘柄の株価が上昇。また、 グレーゾーン金利の廃止決定により消費者金融関連銘柄の株価が下落
- 2007年・・・耐震偽装問題に対応した改正建築基準法が施行。施行以後は、建物の審査自体が厳しくなったことなどから、建築確認申請がスムーズにいかずに着工に必要な手続きが遅れる事例が発生。不動産業界全体の株価に悪影響を与えた。
- 2008年・・・タスポ導入でコンビニ業界の株価が上昇。
やはり、株式投資をやるからには、行政の動向に注目しなければなりませんね。
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